【沖縄の理学療法士が解説】夕方になると頭痛がするのはなぜ?デスクワーク・後頭下筋群・入浴との関係
「朝は平気なのに、夕方になると頭が重い」
「パソコン作業が続くと、後頭部やこめかみが痛くなる」
「首や肩もガチガチ。でも、お風呂に入ると少し楽になる」
このような経験はありませんか?
夕方に起こる頭痛にはさまざまな原因がありますが、その一つが緊張型頭痛です。首の奥にある「後頭下筋群(こうとうかきんぐん)」など、頭を支える筋肉の負担が関係する場合もあります。
今回は、理学療法士の視点から、夕方に頭痛が出やすい理由、入浴で楽になる理由、仕事中にできる対策を解説します。
緊張型頭痛にはどんな特徴がある?
緊張型頭痛は、比較的よくみられる頭痛の一つです。代表的な特徴として、次のようなものがあります。
- 頭を締め付けられる、圧迫されるように痛む
- 頭の両側が痛むことが多い
- 痛みは軽度〜中等度のことが多い
- 歩行や階段の上り下りなどで悪化しにくい
- 首・肩のこりや頭の周囲の圧痛を伴う場合がある
緊張型頭痛は、筋肉だけでなく、ストレス、睡眠、痛みを感じる神経の働きなど、複数の要因が関係すると考えられています。
後頭部が痛むからといって、必ず緊張型頭痛とは限りません。片頭痛など別の頭痛が重なっていることもあります。
なぜデスクワークでは夕方に頭痛が出やすいの?
① 頭を支える筋肉への負担が続く
成人の頭はおよそ4〜6kgあり、首や肩、背中の筋肉が支えています。
画面をのぞき込むように頭が前へ出ると、首の後ろ側の筋肉に負担がかかりやすくなります。
短時間の姿勢そのものが悪いというより、同じ姿勢が長く続き、動く機会が少なくなることが問題になる場合があります。
仕事に集中していると、肩に力が入っていることに気づかないこともあるでしょう。
② 午前中からの疲労や緊張が積み重なる
朝は気にならなくても、午後から首が重くなり、夕方には後頭部が痛む。
こうした経過は、筋肉への負担が長時間続いた場合にみられることがあります。
ただし「夕方だから筋肉が原因」とは断定できません。
画面を見続けることによる目の負担、睡眠不足、食事の間隔、水分不足、精神的なストレスなども頭痛に関係します。
何時頃から痛むかだけでなく、休憩や食事、睡眠の状態も振り返ってみましょう。
後頭部の頭痛に関係する「後頭下筋群」とは?
頭と首の境目にある4つの筋肉
後頭下筋群は、後頭部の深いところにある小さな筋肉の集まりです。
次の4つから構成されています。
- 大後頭直筋
- 小後頭直筋
- 上頭斜筋
- 下頭斜筋
これらの筋肉は、頭の向きを細かく調整したり、首の上部を安定させたりしています。
頭の位置や動きを感じ取る働きにも関わるため、パソコン画面を見ながら頭の向きを保つ場面でも使われます。
なぜパソコン作業で負担がかかる?
背中が丸くなって頭が前に出ても、目線は画面へ向ける必要があります。
そのため首の上部では、頭の位置を細かく調整する働きが続きます。
こうした姿勢が長時間続くと、後頭下筋群を含む首の筋肉に負担がかかり、後頭部のこりや不快感につながる可能性があります。
また、首の上部からの痛みの情報と頭部の痛みの情報は神経系で関連しているため、首に由来する痛みが頭に感じられることもあります。
ただし、後頭下筋群のこりが緊張型頭痛の主原因と一律に決められるわけではありません。
首に由来する「頸原性頭痛」や後頭神経痛など、別の状態との区別も大切です。
お風呂に入ると頭痛が楽になるのはなぜ?
① 温かさで筋肉のこわばりが和らぐことがある
温かいお湯や蒸しタオルは、首や肩の筋肉のこわばりを和らげ、不快感を軽くする場合があります。
緊張型頭痛のセルフケアとして、温熱が役立つ方もいます。
ただし、入浴で改善することは緊張型頭痛の診断根拠にはなりません。
また、熱すぎるお湯や長湯は避け、体調に合わせて利用しましょう。
② 仕事中の姿勢や精神的な緊張から離れられる
入浴中は画面を見る時間が減り、首を固定した姿勢から離れられます。
ゆっくり呼吸をすることで、仕事中の緊張が和らぐこともあるでしょう。
つまり、お風呂で楽になる背景には、温熱だけでなく、休息や姿勢の変化も関係している可能性があります。
夕方の頭痛を軽くするためにできる3つの対策
① 30〜60分を目安に姿勢を変える
長時間座りっぱなしにならないよう、仕事の区切りで立ち上がる、少し歩く、肩を動かすなどの休憩を取りましょう。
30〜60分は取り入れやすい目安であり、厳密な医学的基準ではありません。
背筋を無理に伸ばし続けるより、楽な姿勢を選びながらこまめに動くことが大切です。
② 首だけでなく胸椎・肩甲骨も動かす
首の負担を考えるときは、背中の上部にある胸椎や肩甲骨の動きにも目を向けましょう。
椅子に座ったまま肩をゆっくり回したり、背中を軽く伸ばしたりする方法があります。
痛みやめまいが出る動きは中止し、無理に首を反らしたりひねったりしないでください。
③ 後頭部を強く押したり、首を鳴らしたりしない
後頭部がこっていると、強く押せば楽になると思うかもしれません。
しかし、首の上部には重要な神経や血管があり、強い刺激は避けたい部位です。
よくある質問
こんな頭痛は医療機関へ
突然起こった今までにない激しい頭痛、手足の麻痺、ろれつが回らない、意識の異常、発熱と首の強いこわばりなどがある場合は、速やかに救急受診してください。
また、頭痛が続く、悪化している、鎮痛薬を頻繁に使う場合も医療機関で相談しましょう。
整体だけで判断せず、必要な医療につなげることが重要です。
まとめ|夕方の頭痛は首だけでなく生活全体を見直す
デスクワークで夕方になると頭痛が出る場合、首や肩の筋肉への負担が関係していることがあります。
後頭下筋群は頭の位置を調整する大切な筋肉ですが、そこだけをほぐせば解決するとは限りません。
ラクビヤでは、理学療法士・准看護師の資格を持つ院長が、首に加えて胸椎・肩甲骨・骨盤などの動きや生活習慣も確認し、一人ひとりに合わせたケアを提案しています。
頭痛と首の関係について詳しく知りたい方は、以下の専門ページも参考にしてください。
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首や姿勢について相談したい方は、施術内容をご確認のうえ、ご自身の必要に応じてご利用ください。
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